お六櫛
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2024/04/26
INTERVIEW
へんみ櫛店
伝承と創造のはざまで
変わらないものづくりと変わるものづくり木曽地方に300年近い歴史を持つ「お六櫛」と呼ばれる木の櫛がある。我々現代人の生活に於いて木櫛はいつしか“必需品”と呼ばれるには遠くなってしまったが、「オノオレカンバ」の木を鋸で挽きゆっくりじっくりと作られる「お六櫛」は、心地良さや使う喜びから今再び新しいものとして少しずつ認知が広まり、若い女性を中心にその魅力に触れる方が増えている。「へんみ櫛店」逸見英隆(へんみひでたか)さんはそんな「お六櫛」の最年少となる作り手であり、櫛づくりの未来に静かに取り組む探求者だ。伝承と創造の間で逸見さんの心の内に燃える熱情を知るため、ゆっくりとその言葉に耳を澄ます機会を頂いた。
◉旅人インタビュー・文=大久保修子(Gallery sen) 写真=河谷俊輔
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