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松本と、暮らしと、ものづくりと、ひと 松本と、暮らしと、ものづくりと、ひと

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移住

  • 犬飼glass鏡枠

    2024/04/26

    COLUMN

    蘇るあの夏の松本

     2024年春号で松本のつくるひとにインタビュアーとして話を聞いたのは、松本市中山で手仕事の生活道具を紹介している「Gallery Sen」オーナー大久保修子(おおくぼしゅうこ)さん。つくり手に「突っ込んだ店」であることで、モノが生まれるまでのプロセスを共有し、道具と出会う喜びや長く愛着を持つ楽しみの場を創造している大久保さんは、2012年に京都から松本に移住をしてきた。その松本での思い出や感じたことを綴るエッセイ。

    ◉文=大久保修子 (Gallery sen) 挿画=中沢貴之

  • 犬飼glass鏡枠

    2024/02/14

    INTERVIEW

    山山食堂

    おいしい記憶と
    偶然の出会いが詰まった箱

     日本アルプスをはじめ圧倒的な自然に囲まれた山岳都市・松本。山の「麓」とも呼ばれる街中に朝7時から朝ごはんが食べられる場所がある。その名も「山山(さんさん)食堂」。店主の高橋英紀(たかはしひでき)さんは、富山は立山・剣御前(つるぎごぜん)の山小屋で10年、厨房を切り盛りしたのち、松本へ移住。その2年後、2019年春に自分の店を開いた。そこはどんな場所で、どんな朝ごはんが食べられるのだろう。静かな冬の朝、好奇心と空っぽのお腹を携えて山山食堂を訪ねた。

    ◉旅人インタビュー・文=徳 瑠里香 写真=河谷俊輔

  • 犬飼glass鏡枠

    2024/02/14

    INTERVIEW

    鉢伏山荘(冬期営業)

    山と街で
    そこにある美しさを見つめる

     北アルプスや松本平が見渡せる「鉢伏山」(※1)。山頂にほど近いところにある「鉢伏山荘(はちぶせさんそう)」は今シーズンから冬季営業を本格的に開始した。雪が降りインフラの確保が難しいため、多くの山小屋がオフシーズンとなる冬にどうして、「鉢伏山荘」を開くことになったのか。その背景には、ひとりの女性のピュアな情熱と友情と、人生の足跡があった。

    ◉旅人インタビュー・文=徳 瑠里香 写真=河谷俊輔

  • 犬飼glass鏡枠

    2023/07/29

    COLUMN

    「窓」から見る松本

     松本のつくるひとたちをインタビューして回った旅人インタビュアーが、松本で感じたことを綴る。松本を訪れたのは初めてという旅人は、いったいどんな松本を見つけたのだろうか。キーワード は「窓」だった。

    ◉文=佐々木 新 挿画=中沢貴之

  • 犬飼glass鏡枠

    2023/07/28

    INTERVIEW

    むすび農園

    土と一緒にある生活が
    一番気持ちいい

     農を業とした生業にするとなると、作物を育て販売して生計を立てることになる。一般的な農家のイメージとはそのようなものだと思う。だが、農家には、また別の成り立ちもあることを、中山地区にある『むすび農園』は教えてくれる。人間は、誰しも食べなければ生きていけない。だからこそ、生きていくこと、暮らしていくこと、その中の一番根っこの部分である、自分たちが食べるものを、自分たちで育てたいと思い、土に立つ人は全員が農家なのだ。そんな農家たちが集うコミュニティとしての農園が『むすび農園』なのである。茨城から移住して10年を超える歳月を迎える『むすび農園』。主宰する阪本考司(さかもとこうじ)・瑞恵(みずえ)さん夫妻を訪ねた。

    ◉旅人インタビュー・文=小倉 崇 写真=木吉

  • 犬飼glass鏡枠

    2023/03/08

    INTERVIEW

    大久保ハウス木工舎/Gallery sen

    使う人の声に寄り添う夫のものづくり
    作る人に伴走する妻の場づくり

     松本市中山には、縄文時代の遺跡も多く古えより人々の暮らしがあった地域がある。かつて千石と呼ばれたその場所で、大久保公太郎(おおくぼこうたろう)さん・修子(しゅうこ)さん夫妻は暮らしと仕事を営んでいる。木工作家の公太郎さんが作るのは、木の調理道具やカトラリー。クラフトショップを運営する修子さんが扱っているのは、器や調理道具、布などの生活の道具。ふたりの親しみやすくも凛とした佇まいは、静かな信州の里山の風景にとてもよく似合っているような気がした。

    ◉旅人インタビュー・文=川瀬佐千子 写真=木吉

  • 犬飼glass鏡枠

    2023/03/08

    INTERVIEW

    まるも旅館

    変えるのではなく
    そのままを磨くこと

     民芸の街・松本の風景の一翼を担う「まるも旅館」。明治期に建てられた現在の蔵造りの建物は、白壁に黒々とした木の面格子が映える風情あるたたずまい。できる限り「そのまま」を残し、昔ながらの旅籠の雰囲気を漂わせる宿にはファンも多い。旅館の主人は4代目の三浦史博(みうらふみひろ)さん。価値観や常識が急速に変化している中で、受け継いだものを残していくために、彼が大切にしていることがある。

    ◉旅人インタビュー・文=川瀬佐千子 写真=木吉