Gallery sen
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2024/04/26
INTERVIEW
へんみ櫛店
伝承と創造のはざまで
変わらないものづくりと変わるものづくり木曽地方に300年近い歴史を持つ「お六櫛」と呼ばれる木の櫛がある。我々現代人の生活に於いて木櫛はいつしか“必需品”と呼ばれるには遠くなってしまったが、「オノオレカンバ」の木を鋸で挽きゆっくりじっくりと作られる「お六櫛」は、心地良さや使う喜びから今再び新しいものとして少しずつ認知が広まり、若い女性を中心にその魅力に触れる方が増えている。「へんみ櫛店」逸見英隆(へんみひでたか)さんはそんな「お六櫛」の最年少となる作り手であり、櫛づくりの未来に静かに取り組む探求者だ。伝承と創造の間で逸見さんの心の内に燃える熱情を知るため、ゆっくりとその言葉に耳を澄ます機会を頂いた。
◉旅人インタビュー・文=大久保修子(Gallery sen) 写真=河谷俊輔
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2024/04/26
COLUMN
蘇るあの夏の松本
2024年春号で松本のつくるひとにインタビュアーとして話を聞いたのは、松本市中山で手仕事の生活道具を紹介している「Gallery Sen」オーナー大久保修子(おおくぼしゅうこ)さん。つくり手に「突っ込んだ店」であることで、モノが生まれるまでのプロセスを共有し、道具と出会う喜びや長く愛着を持つ楽しみの場を創造している大久保さんは、2012年に京都から松本に移住をしてきた。その松本での思い出や感じたことを綴るエッセイ。
◉文=大久保修子 (Gallery sen) 挿画=中沢貴之
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2023/03/08
INTERVIEW
大久保ハウス木工舎/Gallery sen
使う人の声に寄り添う夫のものづくり
作る人に伴走する妻の場づくり松本市中山には、縄文時代の遺跡も多く古えより人々の暮らしがあった地域がある。かつて千石と呼ばれたその場所で、大久保公太郎(おおくぼこうたろう)さん・修子(しゅうこ)さん夫妻は暮らしと仕事を営んでいる。木工作家の公太郎さんが作るのは、木の調理道具やカトラリー。クラフトショップを運営する修子さんが扱っているのは、器や調理道具、布などの生活の道具。ふたりの親しみやすくも凛とした佇まいは、静かな信州の里山の風景にとてもよく似合っているような気がした。
◉旅人インタビュー・文=川瀬佐千子 写真=木吉
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